ぽわんとしむーな その3

ぽわんとしむーな

「ごめんなさい、ごめんなさい…」

 

ぽわんはポロポロとなみだをこぼして、しむーなにあやまりました。

 

「あなたのせいじゃないわ。」

 

しむーなは、精一杯せいいっぱい笑顔えがおこたえましたが、

 

「ぽわん、あなたとお友達ともだちになれて本当ほんとうかった。

 

毎日まいにちはなしかせてくれて、ありがとう…」

 

ちいさく、かほそこえでこううとひとみとじてしまいました。

 

「し、しむーなさん?
しむーなさん?」

 

ぽわんはおおきなこえびかけましたが、 しむーなはやさしい笑顔えがおのまま、返事へんじをしませんでした。

 

それから毎日まいにち、ぽわんはしむーなのいていた場所ばしょって、ポロポロとなみだながあやまりました。

 

そんな様子ようすていたべつちいさなはなが、ぽわんにこえをかけました。

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