それから毎日、ぽわんはしむーなの所へ行きました。
学校でいじめられた事を泣きながら話したり、 先生に褒められた事を笑いながら話したりしました。
しむーなはいつでも優しい顔で、ぽわんの話を聞いていました。
そんなある日です。
学校のいじめっ子達が、ぽわんとしむーなの所へやって来ました。
「何だ、ぽわん!花と話しをしてるのか?」
「泣き虫ぽわんは花が友達か?」
いじめっ子達はいつもの様にからかいます。
「やめて下さい。 ぽわんさんをいじめないで。」
しむーなが言いました。
「何だ?花のくせに!」
「お前なんかこうしてやる!」
「ああーっ!!」
ぽわんが止める間もなく、しむーなはいじめっ子達に引っこ抜かれて、ポイッと投げ捨てられてしまいました。
ぽわんはまたわんわんと泣き出しました。
ぽわんが泣き出したのでいじめっ子達はクスクスと笑いながら帰って行きました。
ぽわんはしむーなをそっと拾い上げて、元の咲いていた場所に戻してあげました。
けれども茎の根元が切れてしまっていたので、しむーなはだんだんと弱っていきました。