「ぽわんー!
ぽーわーんー
早くおいでよう!」
うるえが遠くから呼んでいます。
「ちょ、
ちょっと待ってよぅー」
ぽわんは、バシャバシャと水をかき分け、ようやく岩までたどり着きました。
「僕が一番で、
ぽわんが二番だなぁ」
ケラケラとうるえは笑っています。
-ビリっけつぽわん-
ぽわんは、昨日言われた事を思い出しました。
「岩の上に乗ろうか?」
うるえはヒョイと岩に飛び乗ると、右手をぽわんに差し出しました。
「ぽわん、おいで」
「うん…」
二人は岩の上に寝っころがって、空を眺めました。