ぽわんとうるえ 「泣いてもいいよ」その3

ぽわんとうるえ 「泣いてもいいよ」

「ねぇ、ぽわん。

きみは、どうしていつもそらてばかりいるの?」

 

ぽわんは、ドキリとしました。

 

「ねぇ、どうして?」

 

うるえがまたいてきます。

 

ぽわんがこたえます。

 

「…せ、先生せんせいが…

学校がっこう先生せんせいが、男の子おとこのこはすぐいちゃダメだって…

 

だ、だからうえを…

そら見上みあげていたら、なんだかこころかるくなって…

つよくなって、かないでいようっておもうから…。」

 

ぽわんはドキドキしながら、一生懸命いっしょうんめいはなしました。

 

「ねぇ、ぽわん…

ぼく先生せんせいはね…」

 

「うん…?」

 

つらときは、いてもいよっておしええてくれたよ…」

 

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