モモちゃんのなつまつりその2

モモちゃんのなつまつり

「しろへびさま、

たいへんにこまったことが

あるのです。」

 

ネズミたちがこまったかおをして、

しろへびのところへやってきました。

 

「なにをこまっているのですか?」

 

「じつは、あのきのえだから

ちょうちんをぶらさげたいのですが・・・。」

 

うん、うん、と

しろへびはうなずきながら、

こまったかおのネズミと、

りっぱなきのしたへと

やってきました。

 

「あのえだまで

ちょうちんをはこべないのです。

 

わたしたち

ネズミにはおもすぎて、

とうていむりなのです。

 

それに、ねこは

まったくのきまぐれで、

やくにたちませんし。」

 

うん、うん、

それはこまった

といって、

しろへびはかんがえこみました。

 

「おぉ、そうだ、そうだ。

 

このもりのちかくのにんげんのいえに、

モモコというなまえのこどもがおる。

 

そのこにたのんでみよう。」

 

「にんげんのこども!?」

 

ネズミは、

ますますこまったかおをしました。

 

「そう、にんげんのこどもだ。」

 

うん、うん、

それがいい、それがいい、と

しろへびは

ひとりごとをいいながら、

モモちゃんのいえにむかいました。

 

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