モモちゃんのなつまつりその3

モモちゃんのなつまつり

モモちゃんが

まどのそとをうかがっていますと、

うん、うん、といいながら

しろへびが

ニュルニュルと

まどをのぼってきました。

 

モモちゃんはとてもおどろきましたが、

しろへびをみるのは

はじめてのできごとなので

のぼってくるのを

だまってみていました。

 

しろへびは、

モモちゃんのめのまえまで

のぼってくると、

たいへんていねいにあらたまって、

こういいいました。

 

「まことにもうしわけないのですが・・・。

 

ほんとうに、

たいへんにもうしわけないのですが、

 

モモコさんにおてつだいを

していただきたいのです。」

 

と、ふかぶかとあたまをさげました。

 

しろへびがあまりにも

ていねいに

おねがいをしてきたので、

モモちゃんは

なんだかかわいそうにおもい、

 

「なにをてつだったらいいの?」

 

と、やさしくこたえました。

 

「おぉ、おちからを

かしていただけるのですね。

 

いや、たすかります、

ほんとうにたすかります。

 

いぇ、

にんげんのモモコさんには

かんたんなことなのです。

ちょうちんをきのえだに

かけていただきたいのです。

 

ネズミには、

ちょうちんはおもすぎますし、

ねこはきまぐれなもので、

こまっていたのです。」

 

しろへびは

とてもはやくちで

いいました。

 

「なるほど、わかりました。」

 

モモちゃんが

そうへんじをすると、

しろへびは

とてもうれしそうに

 

「では、さっそく

きていただけますか?」

 

といいました。

 

モモちゃんとしろへびは、

げんかんから、そっとぬけだし、

よるのもりにむかいました。

 

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