それから数日がたちました。
「ぽわんさーん。」
風に乗って聞き覚えのある声が届きました。
ぽわんはとても驚いて、ハアハアと息を切らせながら、 しむーなの咲いていた場所にやって来ました。

「あぁ!
しむーなさん!」
そこには見慣れた優しい顔で、しむーながニコニコと笑っていました。
「どうして?
しむーなさん?
どうして元気になったの?」
ぽわんは嬉しくて、ポロポロと涙をこぼしながら言いました。
「ぽわん、
あなたの影が強い日差しから守ってくれたの。
そして、あなたの涙が 私の根っこに届いたの。
私達タンポポは根っこが丈夫だしね。
小さくても、強いんだから。」
しむーなはニコっと笑いました。
「良かった。本当に良かったよ。」
ぽわんはまたポロポロと涙を流しました。
「あーっ!ぽわんさん、ダメダメ!
泣いちゃダメ!
暫く根っこに涙はいらないわよ。」
しむーなは少し意地悪そうな顔で言いました。
そしてぽわんと目が合うと一緒に二人でクスクスと笑いあいました。
二人の笑い声は風に乗って、どこまでも遠くの方へ飛んでいきました。
ぽわんとしむーな おわり