ぽわんとしむーな その5 最終話

それから数日すうじつがたちました。

 

「ぽわんさーん。」

 

風かぜに乗のって聞きき覚おぼえのある声こえが届とどきました。

 

ぽわんはとても驚おどろいて、ハアハアと息いきを切きらせながら、 しむーなの咲さいていた場所ばしょにやって来きました。

 

ぽわんとしむーな

「あぁ!

しむーなさん!」

 

そこには見慣みなれた優やさしい顔かおで、しむーながニコニコと笑わらっていました。

 

「どうして?

しむーなさん?

どうして元気げんきになったの?」

 

ぽわんは嬉うれしくて、ポロポロと涙なみだをこぼしながら言いいました。

 

「ぽわん、

あなたの影かげが強つよい日差ひざしから守まもってくれたの。

そして、あなたの涙なみだが 私わたしの根ねっこに届とどいたの。

私達わたしたちタンポポは根ねっこが丈夫じょうぶだしね。

小ちいさくても、強つよいんだから。」

 

しむーなはニコっと笑わらいました。

 

「良よかった。本当ほんとうに良よかったよ。」

 

ぽわんはまたポロポロと涙なみだを流ながしました。

 

「あーっ!ぽわんさん、ダメダメ!

泣ないちゃダメ!

暫しばらく根ねっこに涙なみだはいらないわよ。」

 

しむーなは少すこし意地悪いじわるそうな顔かおで言いいました。

 

そしてぽわんと目めが合あうと一緒いっしょに二人ふたりでクスクスと笑わらいあいました。

 

 

二人ふたりの笑わらい声こえは風かぜに乗のって、どこまでも遠とおくの方ほうへ飛とんでいきました。

 

ぽわんとしむーな おわり