
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
ぽわんはポロポロと涙をこぼして、しむーなに謝りました。
「あなたのせいじゃないわ。」
しむーなは、精一杯の笑顔で答えましたが、間もなく
「ぽわん、あなたとお友達になれて本当に良かった。
毎日お話を聞かせてくれて、ありがとう…」
小さなか細い声でこう言うと瞳を閉てしまいました。
「し、しむーなさん?
しむーなさん?」
ぽわんは大きな声で呼びかけましたが、しむーなは優しい笑顔のままで、返事をしませんでした。
ぽわんは、それから毎日、しむーなの咲いていた場所に行っては、ポロポロと涙を流し、謝りました。
そんな様子を見ていた別の小さな花が、ぽわんに声をかけました。